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【2019年オリキャラオフ会】豪華客船の旅〜No.2

さて、週末が参りましたが。
その間が何時も通り残念すぎて沈黙を保とうと思います。
だから仕事の話はしちゃいけないんだよ。
幾らそれが持ちネタと化してはいても。

とりあえず、今までにないスピードで動けているので、
気になるところもあるけど、良しとしようと思います。
あとは行けるところからご挨拶を。
あれで良かったであろうかとかなんとか。
遅れているところもございますが、
少しずつ回らせていただければと思います。

正直、引き籠もり期間が長すぎて、
ご挨拶とか何を書いて良いか分からぬ。
いや、納豆卵かけご飯キムチ、味噌汁添えは美味いっすよね。
とかで良いなら書けるけども。
味噌汁はできれば大根と豆腐が良いです。

あと、お祭り企画だから、というより常に、
書き易さを優先して、
未出情報でも当たり前のように混ぜて書く主義なのですが、
まだどの作品でも書いてない情報多いなと我ながら思いました。
大体においてどんな主義だ。
まあ、いつものことだから。
わからないところは飛ばして大丈夫だから。
安心と安定の不親切設計。
イベントに参加させていただいているのに、
これでよいのであろうか。駄目だな。
しかし、如何ともし難いので見なかったことにしようと思います。
自分でも時々困るんですよね。
あれ、これ何処まで書いたっけとか、色々忘れます。

さて、今回の更新でいい加減、下地は整ったはずなので、
次回辺りから暴れようかな。
本当は今回から暴れるつもりだったけど、
一旦区切ったのはキリが良かったからです。
後、何処までやって良いのか、図りかねています。
うん、良いや、成り行きで。
駄目だったらきっとツッコミが入る!

人の優しさに甘えて好き勝手しちゃいけませんよね。
それを忘れぬよう自戒しつつ、暴れようと思います。

言い訳じみた追伸。
・ポール君の危機感知能力。
数少ない特技なので、つい入れてしまいましたが、
よっぽど緊迫しないと発動しない純戦闘スキルであり、
日常生活では地雷踏みまくりなので、
多分今回、使えないんじゃないかと思われます。



「過去からの招待状ー船の中。」

振り返ったら子どもたちの姿が消えていた。
誰に似たのか、うちの娘は神出鬼没なところがある。
友達と一緒に何処へ行ったのかと探してみて、
何処にも気配が感じられないことに驚いた。
捜索範囲を広げ、数度に渡って検索をかけても引っかからない。
こんなことは今までになかった。何かの攻撃でも受けているのか。
焦燥と恐怖で混乱に陥りそうになるのを必死で抑え、左腕の義手を外す。
本来、肘の先にあるはずのものを呼び寄せれば反応があった。
であれば、使っている娘も見つけられるはずだ。
意識だけで左腕からのシグナルを辿り、困惑で顔を歪める。
何処にあるかも説明できない、奇妙な歪みの果に、
壁としか言えないものに突き当たった。
ユミルの壁を思い出す。原初の巨人が神々の最終決戦、
ラグナロクに巻き込まれるか弱きものを憂い、
オーディンのルーンを使って生じさせた壁。
既に失われた時空の境目。この歪みはそれによく似ている。
これが何であるのか、誰が作ったのか、
生じる疑問を意識下で蹴飛ばす。そんなことはどうでもいい。
己がやるべきことは他にある。
これがユミルの壁と同じであれば、穴があるはずだ。
時空を歪め、世界を分かつ防壁は強固な鉄壁ではなく、
飛来物を柔らかく受け止め、受け止めきれない場合は破れて衝撃を逃し、
順次修復する布地のようなものだったからだ。
うちの娘が壁の向こうへ行ったとすれば、穴が空いているはずであり、
なければ気配を頼りにぶち破るまで。
気合を入れ、再度、娘を探せば、あっさり通り道は見つかり、
鮮明ではないが向こう側と連絡も取れた。
ひとまず穴が塞がらないよう固定し、魔力の紐で娘をしっかりと結ぶ。
見えない壁の穴に左腕を突っ込んでいるような感覚が常時続くことになるが、
この際、文句は言うまい。
穴は大きくないものの、娘だけなら取り戻すことは難しくなさそうだ。
いざとなれば力技で残りの連中も引き戻せなくはないだろう。
落ち着き、改めて壁の向こうを探る。
歪んだ時空の先であるから、平行世界の可能性、
自分の世界と同じとは言い切れないが、一千年前とはよく言ったものだ。
懐かしい感覚に口角が上がる。
最低限を確保したからには、無理に強引な手段を取る必要もない。
さて、まずはお手並み拝見と、
見えない黒幕に向かい、魔術師は口の端を吊り上げた。


ドアを開けて、今更ながら恐る恐る部屋の外を覗いてみる。
宮殿のような内装が何処までも続いているのに、
ポールは改めて場違いを感じた。
部屋の外に出るなら、鍵を忘れるなと注意され、
ぬいぐるみ達が一枚ずつ咥えてきた薄いカードを受け取る。
こんな物がどうして鍵になるのか、さっぱりわからないが、
ひとまず千晴と分け合い、ポケットの中に突っ込む。
『ふん、なるほどな。』
元の世界にいる魔術師が偉そうに周囲を見渡す気配がする。
「何か、わかりましたか、カオスさん?」
廊下に出てたぐらいで何が変わるはずもないがと思ったが、
意外にも大きな進展があった。
『うん。これなら大丈夫だ。
 そのうち帰ってこれるだろ。』
「なんで?!」
開始30秒で結論が出るとは思わず、千晴が大きな声を出す。
『なんでとはまた、漠然として具体性にかける質問だな。』
「何故にたった数メートル程度移動して、部屋から出ただけで、
 最終目的が達成されると確定するんだお!?」
小馬鹿にしたような反応に、千晴の声がますます大きくなる。
これでよいかとムキになって疑問を細かく提示したところで、
まともに取り合う相手でもなかったが。

『さっきより若干、視界がクリアになったから。』
千晴の疑問には大雑把すぎるとケチをつけておきながら、
カオスの説明も不明瞭であった。
「理由と状況を順番に、且つ分かりやすくお願いします。」
『俺とこうやって話ができるように、こちら側と繋がっている以上、
 戻ること自体はそこまで難しくなさそうだが、
 誰かの故意か偶然か、間を遮り、邪魔するものがあるのも事実だ。
 それがごく僅かだが、動くごとに薄れていってる。
 マッピングの完成が帰還条件とは言わないが、
 この様子ならそれに近いところまで行くだろう。』
ポールの要望に魔術師は淀みなく答えたが、
だったら初めから言えばいいのにとの指摘は無駄であろう。
「なるほど。」
『ある程度条件が揃えば、最悪、俺がなんとかできそうだしな。』
ひとまず、状況を理解して頷けば、
カオスはどうでも良さそうに命綱がついていることを伝えてきた。
『だから、あまり気負わず、しかし、油断せずに動け。』
「それ、矛盾してませんか?」
『まあ、そうなんだがなあ。』
なんともはっきりしない返答に、
ポールの第六感、というより経験が働く。
カオスの歯切れが悪いときは、問い詰めてでも、
細かく聞き出しておかないと後で痛い目見る。

「なにか気になることがあるんですか?」
『さっきも言ったが、妙な気配が多いからな。
 今のところ安全と言うだけで、24時間保証はできん。
 大概のものはルーとティーがなんとかするだろうが、
 彼奴らも大雑把なところがあるからな。
 もし、レーダーとして使うなら、距離は正確に言うよう伝えておけよ。』
それ、見たことか。
身の危険につながる要素があるなら、初めから言ってくれればいいのに。
がっくりと肩を落としたポールに、カオスはさらに残念な情報をくれた。
『あと、最悪何とかするとは言ったが、五体満足でかは約束できない。』
「ほらー カオスさんはそういう大事なこと、
 聞かないと言わないんだからー いっつもー」
『あんまりマイナス情報ばかり伝えて、
 動きが悪くなってもいけないかと思って。』
ブーブー文句を言うのを尤もらしい言い訳で流し、
魔術師はそういうことでと話を切りあげようとしてきた。
『じゃあ、とりあえず通信切るけど、また何かあったら呼べよ。』
「えっ、どういうことですか?」
『言葉のとおりだよ。俺はもう寝る。』
意識の繋がりを切ったところで、
ある程度の情報はボールから伝わってくるから心配するなと言われる。

「でも、急にそんな事言われても困りますよ!」
改めて、見知らぬ世界に放り出された恐怖が戻ってきて、
見捨てないでくれと泣きつくが、逆効果だったらしい。
伝わってくる魔術師の感情が一気に悪化した。
『うるせえなあ、大丈夫だって言ってるだろ。 
 こちとら、ただでさえ忙しいってんのに、
 お前ら探すのと通信維持に魔力使って眠いんだよ。
 引き戻す時も色々あるだろうに、
 休むなっていうのはちょっと酷じゃねえか?』
此度の件ならず、カオスが日頃から溜め込んでいる疲労と、
そこからくる苛立ちが静かに伝わってきて怖い。
舌打ちが黙り込んだポールに追い打ちを掛けてくる。
『正直、きいことぬいぐるみ共だけ連れ戻して、
 お前ら放置でも俺は良いんだがね?』
「いや、謝りますからやめてください。」
娘たちだけなら今からでも連れ戻せると脅されて、
ポールは見えない魔術師に頭を下げた。

『じゃあ、そういうことで自動追尾に切り替えておくから、
 情報集め、適当にがんばれよ。』
「はーい…」
『それに折角の機会なんだから、もっと楽しめって。
 豪華客船クルーズとか俺もやったことない。ちょっと羨ましいぞ!』
「そんなもんですかねえ。」
前向きなカオスとの通信を切り、
ポールは自然と握っていたボールから手を離した。
なんとも言えない顔をする彼を千晴がポンポンと叩く。
「カオスさんの適当ぶりは今に始まったことじゃないお。
 肝心なところは保証してくれてるし、多分大丈夫だお。」
「そうだけどさあ。その”多分”っていうのが嫌じゃない?」
「気持ちは凄くよく分かるお。でも、仕方がないお。」
はあと大きく息を吐いて、ポールは俯いていた顔を上げた。
実際、千晴の言うとおりで、どうしようもない。
突然タイムスリップ&ワープしてしまった割に、
元の時代と連絡が取れ、ある程度の安全と、
帰還が保証されているのは非常に幸運とも言える。
何時までも嘆いているのも性に合わず、
ポールは気持ちを切り替えることにした。

キィを抱え、とことこと長い廊下を進んでいるうちに、
状況に慣れてきて、気分も高揚してくる。
確かに滅んだ古代の技術や文化を、
そのまま体験できる機会など二度と無いだろう。
すれ違う誰もが楽しげに笑っているのにもつられ、
ポールも自分が自然と笑顔になっていくのを感じた。
「ねえ、何処に行こうか?」
いつの間にか足取りが軽くなっているのは千晴も同じようで、
はしゃいだ返事が帰ってくる。
「とりあえず、甲板に出てみたいお! あと、ちょっとお腹も空いてきたお!」
「何でも無料で食べていいって言ってたよね。」
『あ、言い忘れてた。』
突然、カオスからの忠告がはいる。
『豪華な船の上だけに、お上品に振舞えよ。
 夕方はドレス・コードとかもあるから、気をつけるんだぞ。』
再びブツッと通信が切れるのを感じ、
魔術師のマイペースな親切にため息をつく。
「カオスさんからの情報は、
 何時も断片的で、タイミングが不親切なんだから。」
「今回は間に合ってよかったと思うお。」
ポールのぼやきに千晴が明るく答え、
ボクはお上品だから大丈夫と胸を張る。
オレだって、別にお下品じゃないやいと言い返し、
ポールは自分の胸元を引っ張った。
ドレス・コードの存在が判明しても、
持っているのは現在着ている一張羅だけ。
果たして、これは何処まで通用するのか。

「何処かで服が調達できるといいけどなあ。」
「それはボクも思うけど、流石に服は無料じゃないと思うお。」
ポールの呟きに千晴が眉尻を下げる。
残念なことに、今の彼らは一文なしだ。
食事や寝るところには困らないと言っても、振る袖がないのは心もとない。
「大勢の人がいるんだから、仕事も沢山あるだろうし、
 アルバイトとか募集してないかなあ?」
「こんな船に乗る人は、それなりにお金持ってるだろうし、
 バイトなんかしそうにないお。
 船の方もお客相手に働き手を探すとは思えんお。」
「そうだよねー でも、もしかしたら…」
「それにボクらはルー達がいないと言葉がわからないお。
 ぬいぐるみ抱えてバイトとか、無理があるお。」
「だね。じゃあ、違う稼ぎ方、
 若しくは服を手に入れる方法を考えなきゃ。」
お兄ちゃんたちの会話のうち、分かるところをキィが拾う。
「おようふくが、いんの?」
「うん、ちゃんとした格好をしたり、お泊りするかもしれないからね。」
ポールの説明にキィはわかったような、わかっていないような顔をしたが、
足元を歩くぬいぐるみたちを見て、羨ましそうに言った。
「ルーたちは、いつも、おんなじでいいねえ。」
「ボクの毛皮はふかふかのフサフサだからね!」
「ムクムクのふわふわだからね! 自慢の一張羅さ!」
偉そうに二匹は答え、尻尾をピンと立てて自信満々で進んでいく。
何処までも続く廊下は、船の中とは思えないほど広く、
何かのはずみでぬいぐるみたちが何処かに行ってしまわないか、
ポールは少し心配になった。

「ルーもティーも、勝手に何処か行かないでよ?
 迷子になったら困るんだからね。」
「そんなへま、しないー」
「匂いで分かるから、大丈夫ー」
ぬいぐるみ達も何処か浮足立っているらしく、
注意しても、まともに取り合う様子が見えない。
ろくに顔も向けず、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、
周囲をキョロキョロ見回している。
確かに逸れても、彼らは匂いでポールたちを辿れるかもしれないが、
こちらは探せないのだ。
心配についでに100%安全ではないのも思い出す。
「後、変なもの見つけたら、ちゃんと教えてよ?」
「それも大丈夫ー」
「近くにはないー」
「近くにはって…遠くならあるとか言わないでよ?」
一抹の不安を抱えながら、見えてきた階段をなんとなく登ると、
甲板に出た。千晴とルー達が大はしゃぎで駆けていき、
後を追ったポールも海風が運んできた潮の香りを正面から浴びる。

甲板にはスポーツ設備と思しきグラウンドが幾つも並んでおり、
中ではボールを打ち合って遊んでいる人がいた。
「ボール遊び、良いなあ。」
「ボクもやりたいなあ。」
網の中のグラウンドを羨ましそうに覗くティー達を横に、
千晴が先を指差す。
「みて! あっちにはプールがあるお!
 船の中なのに、凄いお!」
プールと聞いて、キィがニコニコしながら言う。
「きいたん、プール、いきたいよー」
キィは水遊びが大好きだ。
夏の間、ポールたちと市民プールに通ったことを思い出したのだろう。
当然のように、連れて行ってもらえると小さい人は期待したようだが、
あいにく、水着を持っていない。
「駄目だよ、きいたん。水着を持ってきてないよ。」
ポールに断られて、キィは大層がっかりしたようだが、
聞き分けよく諦めた。
「そんじゃあ、しょうがないねえ。」
「うん、今日は見るだけにして、入るのは今度にしようね。」
入れないプールを未練がましく遠目から眺め、
楽しそうな人々にポールはある思いを抱く。
千晴がポツリと呟いた。

「水着のお姉さんがいっぱいいるお。」
「本当だね。」
スタイルの良い若い女性が幾人も楽しげに寛いでいる様は、
眼福と言って良いのだろうが。
「「ジョカさんが、いなくてよかったよ(お)。」」
感想が千晴と丸々かぶり、なんとも言えない顔でお互いを見やる。
「じょかしゃんは、おっぱいだいすきだからねえ。」
おにいちゃんのくせに、おかしいね。
おっぱいがすきなのは、あかちゃんだけだよねと、キィがしたり顔で言う。
「幾ら家族同然のギルドメンバーとは言え、
 こういう感想が被るってどうなのかね。」
「ジョカさんは、小さい子供のボクやきいたんにまで、
 おっぱい星人と認識されていることを心から悔やんでほしいお。」
健全な青少年である自分たちが、水着のお姉さんを見て喜ぶより先に、
向こう側の困った先輩のことを揃って思い出してしまった。
この事実は本人に伝えるべきであろうか。
ポールと千晴は己の身内が残念であることを改めて実感し、
すごすごとその場を立ち去った。
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