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好奇心は猫をも名探偵にする。【2019年オリキャラオフ会】豪華客船の旅〜序章

悪気は全くなかったのですが、
雪だるま式に失敗し続けて、人に迷惑を掛けてしまう。
今、大体そんな感じです。
非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ことの起こりは普段お邪魔させていただいております
大海彩洋さんのサイト「コーヒーにスプーン一杯のミステリーを」にて、
イベントを開催されていらっしゃるのを拝見しまして。
楽しそうだな、と思ったんですよね。
様々なサイト様の作品を拝見する良い機会、
今回もただそれだけのつもりだったのですが、
ふと、これって面識なくても参加できるのかなと思い。
ほんの好奇心で、拍手コメントを送りました。

そしたら、書いてる途中で誤って送信。

いや、ちょっと質問したかっただけなのに。
送信ボタン触ってないはずなのに、どうしてそうなった。
コメントだと目についてご迷惑かと思ったので、
普段使わない拍手コメントを使ったのが敗因だったでしょうか。

続きを送りはしたものの、
もう、この時点でお騒がせしちゃったし、
そもそも態々お返事いただくのもお手間だなあと。
色々諦めたのですが、丁寧にお返事とお誘いを頂戴してまして。

元々興味が有ってのことなので大変嬉しかったのですが、
うちの子全員、誰に似たのか問題児揃いだからな。
本当に誰に似たんだか知らんけど問題児だからな。
ご迷惑をお掛けしそうなので、
辞退すべきとは思ったのですが。
だったら、はじめから質問すべきではないし、
ここは思い切ってと参加表明と、
参加者報告をコメントでさせていただきました。

しかしながら、まずはご了承いただくのが先だと。
初回だし、うちのこだし、
勝手に行きますって、こちらで決めて言うのも失礼と。
後になって気がついて、
コメントを適度に訂正しようとした結果。

今度はコメントがまるごと消滅。

どうしてそうなった。
仕方がないので再度コメント送り直しましたが、
これ以上お騒がせしたくなくて限定閲覧で送り。
でも、よく考えたら、
消えたコメントを既に確認した人もいらっしゃるだろうし、
返って混乱のもとでは? しかし、今更直せない。

この絶望と焦燥と己への苛立ち。
大事なことだからもう一度言う。どうしてこうなった。
本当にどうしてこうなったと言わざるを得ない。
泣くかと思った! むしろ、変な笑いが止まらなかった!

この度の出たり消えたりな事件の真相はこのような情況でございました。
己の要領の悪さは今に始まったことではないのですが、
周りにご迷惑を掛けてしまい、忸怩たる思いです。
この場を借りてもう一度。
参加者の皆様、特に幹事の大海さん。
大変失礼をいたしまして申し訳ありませんでした。
ご了承をありがとうございます。
今回はどうぞよろしくお願い致します。

さて、参加させていただくキャラクターは下記5名です。
登場作品としては他サイトになって恐縮ですが、
http://vanargandnemesis.en-grey.com/
こちらの一覧表、中央にある「高性能装備の入手法」を、
参照にしていただければ分かりやすいかと存じます。
ただ、ルーとティーはそこにいないので、
ルー。か、5月の風などをご参照いただければと存じます。

1.ポール・スミス 
金髪緑眼。17歳前後。男性。背は割と高い方。
魔物退治や生活品の採集などを仕事とする公式冒険者の中で、
騎士ナイトと呼ばれる中級職。
中級と言っても初心者ではない程度で、仲間内ではまだまだ新米。
乗るべき騎乗獣もまだ持っておらず、主要武器の槍の腕もまだまだ。
暢気で前向きで動物好き。意外と馬鹿力。
時々、妙に感が働く(危険を察知する)ことがある。
所属するギルドの寮で先輩方と暮らしている。

2.瀬戸千晴 
白髪緑眼。9歳程度。男性。あだ名はちゃお。
発育が遅く外見は−2歳。中身は+3歳(当人はもっと賢いと主張)。
黒魔法と呼ばれる攻撃系の初級魔法使い。
通常、魔法学校の寮で暮らしているが、
週末になると公式冒険者の母親、紅玲のところに帰ってくる。
紅玲と実際の血縁関係はなく、養子。
見た目の可愛らしさと同年代より賢いことを悪い意味で理解しており、
合理主義で高慢狡猾なところがある。が、所詮お子様。マザコン。

3.キィ・ゴートレッグ
髪の毛がまだ如何にも生えたてフワフワで少ない2歳足らずの幼児。
女の子。通称きいたん。もしくはきいこ。
千晴の母、紅玲に魔術を教えた魔術師カオスの娘。
父親が不可能を可能にするとされる魔王であるため、
周りにハイスペックな子守が多いが、当人は至って普通の幼児。
なんか年取らないとか、テレポート能力があるとか、
そんなの気のせい。人見知りしないご機嫌なおチビさん。

4.5.ルーとティー
キィの動いて喋るハスキー犬のぬいぐるみ。
弟のルーが灰色の毛に蒼眼、兄のティーが茶色の毛に緑眼。
30cm程度で小脇に抱えるのにちょうどいいサイズ。
どうも中身が神話に属し、月や太陽を飲み込むアレじゃないかとの、
噂はあるけど、所詮噂。考えたら負け。
入れ物に違わずお子様で無邪気でやんちゃ、時々乱暴。きいたんが大好き。
お利口だけど、人間ではないので価値観がちょっとおかしい。
妙に知識が豊富だったり、火や氷を吹いたりしないこともないらしい。

関係性は、
「田舎から出てきて困ってたら、仕事と職場を紹介してくれた先輩の息子」と、
「ママが拾った世間知らずで振り回すのに丁度いい大人」、
「先輩・ママが預かってる超大物の赤ちゃん」、
「なんかやばいペット?」×2ですしょうか。
年齢は細かく絞るとボロが出るので曖昧に。
後は背後で保護者がざわざわするかなぁ。

こんな形でよろしいでしょうか。
後はプロローグと本編を書けば良いのかと思われますので、
9月29日21時25分現在、
追記にて、プロローグ更新いたしました。

本編も、早めに更新できればいいなと思います。

【2019年オリキャラオフ会】豪華客船の旅〜プロローグ
「過去からの招待状」

人や妖精、獣人と多様な種族が暮らす大陸、
ミッドガルドには、それぞれの種族が作った国がいくつかある。
その中の人間の国で最も大きなフォートベルエ王国では、
国民を脅かす魔物討伐を推奨し、
軍に所属しない国内の戦力を把握するために、
冒険者の資格を定めている。
一口に冒険者と言っても、
武器を扱う戦士や弓使い、魔法を扱う魔術士と、
職業ごとに得意分野が分かれ、
そうでなくとも複数で行動するほうが、
多少なりとも安全性が向上する。
団結力や利便性を求め、
彼らは個人ギルドと呼ばれるグループを作成、
所属するのが一般的だ。
ZempことZekeZeroHampもその中の一つであり、
首都、シュテルーブルにギルド員向けに寮をもっていたが、
話の流れで魔王カオス・シン・ゴートレッグが居候していた。

情報が不明瞭すぎて、公的には認定されていないものの、
実在すれば世界最凶最悪とされる山羊足の魔術師の異名と、
それに見合った実力を有するだけでなく、
必要とあらば手を汚すことも厭わない危険牌では有ったが、
巷の噂よりずっと庶民的で、同居人としての付き合いづらさも特にない。
ついでに青い眼以外は二十歳前後の東洋系な見た目と異なり、
長々生きているせいか、様々な知識と技術を有している。
ある日、Zempの新米騎士、ポール・スミスが外から戻ってくると、
魔術師はギルド寮の居間で、何やら言い争っていた。
「だーかーら、ボクが欲しいのはこう言うんじゃないってば!」
「注文の多いやつだな。いいだろ、別に。」
もとい、イチャモンをつけられていた。
文句の主は先輩冒険者の養子、瀬戸千晴である。
ちゃおの愛称で呼ばれる彼は、
普段は黒魔法、つまり攻撃系魔法学校の寮で暮らしているが、
週末になると、母親の紅玲を訪ねて遊びにやってくるのだ。
当然、ポールも面識があり、仲の良い友達であったが、
年が離れているにも関わらず、
お互いに相手の面倒を自分が見ていると思っていた。

確かにポールは森の孤島にある田舎村ベルンの出身で、
都会の諸事情に明るくないところもあるものの、
5才以上年下の子供に面倒を見られるほどではない。
にも関わらず、若干否定しがたいところがあるのは、
それだけ千晴が優秀なのと、
呑気でお人好しのポールには御しきれないほど気が強いからだ。
雪のような白い髪とエメラルドのような瞳、
実年齢より二歳は幼く見える愛らしい顔立ち。
そして、学校の教師が揃って褒め称える賢さと魔術の才能。
これらを千晴はよく理解していて、必要以上に大人ぶらない、
むしろ、子供らしく振る舞い、周囲をいいように動かそうとする悪さがあった。
母親の紅玲はきっぱりと言い切る。
「いや、真面目な話、うちの養子はたちが悪い。」
もっとも、それを本人の前で言い切るような環境と、
長く親一人、子一人で暮らしてきた苦労を思えば、
適度に順応しつつも、やさぐれることなく素直な子に育ったともいえ、
何より、自他ともに認めるマザコンで母親にべったり、
いくらでも矯正可能として問題にされておらず、
紅玲に魔術や言語などを伝授した師匠にあたるカオスには、
歯牙にもかけられていなかった。
ついでにカオスは女子供に甘く、
自分は大した制裁を加えられることもないと、
好き勝手ワガママ言い放題をしている。
一度それで痛い目見させられたこともあるのだが、
千晴は忘れてしまったのであろうか。
いや、いざとなったら周囲に擦る気満々だろう。
「お帰り、ポール君。」
「ただいま、帰りましたー」
「ぽーるくん、おたえりー」
呆れた顔で二人の様子を眺めていた紅玲が帰ってきたポールに気が付き、
彼女の腕の中でカオスの幼い娘、キィがニコニコしながらいう。
「はやく、てをあらってこないと、だめなんだよー」
「ポール君、早く手を洗って!」
「外から帰ってきたら、手を洗って!」
紅玲の足元で灰色と茶色の子犬が二匹、わんわん吠える。
精巧に出来ているので傍目にはわからないがぬいぐるみ、
そもそも、人のようにしゃべるのがおかしい代物な、
キィの世話係兼遊び相手だ。
以前は1匹だったが、先月、何故かもう1匹増えた。
元から居た灰色が弟のルー、新しい茶色が兄のティー。
その出処などは深く詮索すると神話に属する、
しかも悪神の類が出てきそうなので、ギルド全体で見ないことになっている。
実際、何もなければ人の言うことをよく聞く、
お利口なわんこだ。
下手なペットより飼いやすく、いざとなったら戦闘面で頼りにもなると、
ポールも彼らの正体は気にしないことにしていた。
「はーい、今行きます。」
おとなしく、幼児と子犬の言いつけに従い、
洗面所から戻ってきても、千晴はまだ、カオスに駄々をこねていた。
流石に気になって、紅玲に聞いてみる。

「何があったんですか?」
「なんかね、工作に使う船の資料が欲しいんだって。」
魔力で鉱石を削り、模型を作るのだそうだ。
「なんか、前回はクラスで2位の出来だったらしくて、
 気に入らないから、今度こそあっと言わせるようなのを作る、
 だから、資料がいるんだと騒いでいたんだけどさ。」
元々は図書館に連れて行ってくれと、紅玲が頼まれていたらしい。
そこにカオスがやってきて、ねだる矛先が変わったとのことだ。
「それで師匠がそのカレンダーを持ってきてくれたんだけど。」
紅玲が指差した机の上には真っ青な青い海と、
見慣れない大型船の写真集があった。
「うわ、すっげー…」
手にとって捲り、思わず驚愕の声が漏れる。
何百人も乗れそうな白く大きな客船。
宮殿のような内装、どこまでも澄んだ青い空と紺碧の海。
どのページにも美しいとしか言いようのない写真が、
月日と一緒に品よく配置されている。
だが、しかし。
「でも、オレ、外装的にこんな船、見たことありませんが…」
「うん、多分、壁が壊れる前。1千年以上昔にあったっていう、
 人だけの世界のものなんだと思う。」
「うわあ…2019年って、何時のことなんだろう…」
今でこそ、妖精や魔物、亜人族がいるのが当たり前だが、
1千年以上前には神々の作った壁で隔てられた、
魔法も争いもない、人だけの世界があったのだという。
そこでは科学と呼ばれる技術が発達しており、
魔物に襲われることもなく、人々は平和で幸せに暮らしていたそうだ。
伝承のどこまでが本当かわからないし、
場所によっては古代の遺物として当時の生活品が見つかることもあるが、
今となってはただの夢物語でしかない。
まして、こんな状態の良い資料など、
学校に持っていけば街中の笑いものになるか、
逆に政府が動いて大事になる。
「いいじゃねえか、空想の産物とでもしとけば。
 着目点がいいって褒められるかもよ?」
「学校の授業ごときでそんな危ない橋、渡りたくないお!
 それに使えるのは外見だけ、そう考えるとちょっと地味だお!」
「確かに、帆船とかの方が見栄えはいいかもなー」
「わかっているなら、なんでこれ、持ってきたお!」
カオスが座ったロッキングチェアごとゆらゆら揺らし、
叫ぶ千晴の気持ちが、ポールにもわかった。
うちの魔王は一本ずれた方向で親切だが性格が悪い。

付き合い疲れたのか、紅玲はキィをポールに預けると上階の自分の部屋に戻ってしまった。
食卓の自分の席に座り、ポールは幼児と一緒に改めてカレンダーをめくった。
用途はともかく、観賞用としては素晴らしい。
「お船の中だって。綺麗だね、きいたん。」
「きいたん、ふね、のったこと、ないよー」
古代の船はどれもこんなに華やかなものだったのだろうか。
写っている家具や飾られた絵画は、たまに行く大型デパートなどより、
余程高級そうに見え、どれだけの価値があるのかポールにはわからない。
一枚一枚ページをめくっていると、プンプン怒った千晴がやってきて、
隣の席に座って文句を言い出した。
「全くもー カオスさんと来たら! どうしてああも捻くれているんだお!
 子供の学習に手を貸さないとか、大人としてあるまじき行為だお!」
「まあまあ、そういわずに。
 これはこれで凄いよ。すごく、綺麗だよ。」
月並み以下の褒め言葉しか出てこないポールを馬鹿にするように、
千晴は眉根を寄せたが、一緒になって写真を見始めた。
文句を言うのに気を取られて、中身はよく確認していなかったらしい。
「なんか、ホテルの中みたいだお。
 本当にこんなものが海の上に浮かぶのかお?」
「そだね。船体も鉄で出来ているとすると、相当重いよね。」
「たくさん載せられると見せかけて、ズブズブ沈むんじゃ、
 どれだけ高価でも意味がないお。」
他人事だと思って、勝手なことを言う彼らをカオスが笑った。
「そんな簡単に沈むわけ無いだろ。
 どれだけ金と技術をつぎ込んでると思ってるんだ。
 乗せる人種や人数も結構なもんだし、
 簡単に沈まれちゃ、賠償金だけで物凄いことになるわ。
 重量さえ間違わなきゃ大丈夫だ。」
「…その重量を間違えると、どうなるんですか?」
「間違えた量にもよるだろうが、俺が知ってる例だと真っ二つに割れた。」
古代の技術を褒めると見せかけて、
当然の様に付け足された条件を確認してみたら、酷い例が出てきた。

「まあ、あれは客船じゃなくてコンテナ船だったけどな。
 割れた後も直ぐには沈まず、何週間か浮いていたんだが、
 場所が中東海域と悪くて救出も出来ず、
 見ているだけのうちに火事が起こって…積んでた荷物もろとも沈んだ。
 貨物保険に入っていれば共同海損も含めて対応してくれるが、
 入ってなかった場合、荷物は帰ってこないし、手続きはしなきゃいけないし、
 数年に及ぶ賠償裁判に巻き込まれるし…結局どうなったんだろう…」
「いや、そんなこと言われてもわからないですから。」
「中身ちゃんと申告しなかったせいで、コンテナヤードで大爆発して、
 港湾の設備や、バースにおいてあった自動車とかが全部駄目になった事件もあったな。
 あれは中国のどこだったか…当時は報道規制があって、
 下手にしゃべるとやばかったんだが、今なら時効だし、大丈夫なはず?」
「そういう何処のことかも分からない専門知識、いらないって何時も言ってるお?」
うちの魔王は魔王にしても、変な情報を時々持ってくる。
ポールも千晴もすっかり生気を持っていかれて肩を落とし、
ルーとティーは完全無視して、ボール遊びを始めた。
ご機嫌なのはキィばかりである。

「おい、お前ら、部屋の中でボール遊びするなって言ってるだろ。」
「だって、つまんない!」
「にゃんこども、帰っちゃってつまんない!」
バタバタ暴れるぬいぐるみたちをカオスが叱るが、
当たり前のように反論された。
そう、これでも静かになったほうなのだ。
三週間ほど前、カオスが知り合いから猫の子を3匹預かってきて、
部屋の中は、わんわんにゃーにゃー大騒ぎだった。
正確には猫じゃなくてライオン、更にガーゴイルの類だった為、
ペットとしては非常に問題があったのだが、ルーやティーと同じく、
普通の動物などとは比べ物にならないほど利口でもあった。
ルールを弁えてからは愛想のいい、可愛い存在で、
先日、自宅に帰ってしまったのをポールも寂しく思う。
お兄さんぶって一緒に行動していたルーとティーは尚更だろう。
「また今度、連れてきてやるから。次は璃宮か八幡あたりを。」
「ハチは生意気だから嫌だ!」
「ボクはどっちでもいいー」
「カオスさん、また勝手に決めるとテツさんに怒られますよ。」
なんだか無許可で話を進めているようだったので、
ギルドの管理者の名前を出して注意しておき、
ポールは改めて写真を眺めた。
青い空と海の中、白く輝く大型船は何度見ても、麗しい。
「凄いよなー 一度乗ってみたいなー」
「きいたんも、のりたいよー」
素直な感想にキィがニコニコと同意するが、
フンと千晴に鼻先で笑われた。
「乗れるわけないお。だって古代の船だお?」
「そりゃ、そうだけどさー」
「もし、現存したとしても、乗船賃が物凄いことになるに決まってるお。」
「だよねー 幾らぐらいするのかな?」
「そりゃピンキリだな。」
ぬいぐるみの相手をやめて、カオスが口を挟んできた。
「コースや部屋の種類にもよるし、船のレベルもそれぞれだしな。
 安いのだったら、国内遊覧の一泊二日で一人2、3万円、
 こっちの価格で200ロゼぐらいかな。」
あれ、あれは関係者割引効いてたっけなどと、
また、怪しいことを呟いている。
「ちょっといいホテルに泊まるぐらいですかね?」
「乗船中の施設利用権利が含まれてるからな。
 移動費、宿泊費、食事代、エンターテイメント代が全て込みだと考えると、
 かえって安い場合もある。」
首を傾げたポールにカオスは笑って答え、
ぬいぐるみを追い払うと、ロッキングチェアに座って本を読み始めた。
追いやられたルーとティーは、ポールたちの側にやってきて、
足元でもぞもぞしている。
早く、次のページに進めと、
千晴が横からカレンダーのページをめくり、
合わせてポトリと何かが落ちた。
何かと思えば封筒だ。古いのか、薄茶色に変色している。
「なんか、挟んであったお?」
「本当だ。カオスさん、なんか封筒が挟んでありましたよ?」
「知らんー 開けていいと思うぞー」
適当な許可が出たのと、封が開いてたので中身を出してみる。
封筒は古ぼけていたが、中の書類は紙の質が良かったのか変色していることもなく、
船の写真と何処かの地図、品のいい金文字で外国の言葉が綴られている。
「なんて書いてあるんだろう?」
「えっと、これ、多分ヤハンの文字だお。」
ポールの手元を覗いた千晴が首を傾げる。
彼と母親の故郷の名前に少し驚きながら、ポールは目を輝かせた。
「ちゃお君、読める?」
「まって、漢字が多くて分かんない。ひらがなだったらなんとか…」
そこにルーがポールの膝に飛び乗り、ひょいと顔を出した。
「招待状だよ。」
合わせて、ティーが机の上に飛びあがり、ポールの手元を覗く。
「船の招待状だよ。遊びにおいでって書いてあるよ。」
「ルーもティーも、読めるの?」
ぬいぐるみの意外な能力にポールは目を見開いた。
「読めるよ。」
「是非、いらしてくださいって書いてあるよ。」
ゆらゆらと尻尾を揺らすぬいぐるみたちに、
ほえーっとポールは感嘆の声を上げ、
千晴がふうとため息をつく。
「招待状かぁ、いいなあ。ボク宛だったら良かったのに。」
なんだかんだ言っても、やはり乗ってみたかったらしい。
「本当だよね、オレもそう思うよ。」
「きいたんも。」
笑いながら同意すれば、何処までわかっているのかキィも頷く。

さて、片付けようと顔を上げて、ポールは周囲の異変に気がついた。
膝の上にキィとルーがいる。
目の前でティーが尻尾を揺らし、隣の席には千晴がいる。
しかし、ここは見慣れたギルド寮の居間の中ではない。
「あれ? ここ、何処?」
「さっき見た、写真の景色に似てるお。」
暫く二人して考え、状況を理解すると共に顔を見合わせる。
古代の客船に乗ってみたいと言った。
乗ってみたいとは言ったが。
突然、理由もわからずテレポートはどう考えても、ない。

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此方こそ、ご丁寧にご連絡をありがとうございました。
いつも、楽しく拝見させていただいております。
この度はお騒がせいたしまして、大変失礼いたしました。
情況は記載のとおりでした。もう、笑うしかない。
むしろ、盛大に笑ってやってください。
これもイベントの一貫ということで!

真面目な話、大変ご迷惑をお掛けいたしました。
折角のイベントに水を指すような形となり、
面目次第もございません。
せめて、作品で挽回できるよう、微力を尽くさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。

わお!

異世界からの(未来?)ご参加ありがとうございます。
そうか、これは予想外でした。あ、でも、過去にも魔法世界からのご参加ありましたので、大丈夫。みんな、適当に遊んでくれるはず。
短い中に、沢山情報を詰め込んで頂いてありがとうございました。そして、登場人物たち、なかなか面白い関係性で、キャラ紹介読んでいるだけで楽しくなりました。
年齢層も一気に若返りましたよ。

そして、いつの間にか船に乗っちゃいましたね~。過去の豪華客船、楽しんでくださいませ~! 変な猫いますが、こちらはたぶん火は噴かない^^;(でも、コロボックルの友達はいる)
引き続き、楽しみにしていますね!

Re: 大海様

お疲れ様です。
指は大丈夫ですか。
どいどうぞお大事になさって下さい。

更新した側からあれ足りない、ここおかしいと、
書き足しているような有様ですが、
多少は読めるものになっているでしょうか。
一応、ある程度の一般常識と順応性を持ったキャラを選択したつもりですが、
ぬいぐるみ、特に兄の方がやらかしそうな気がします。
人に対してはそれなりに振る舞いますし、
子猫を虐めるようなことはしませんが、
人ではない方々もいらっしゃるので…あれこれ追い掛け回しそうな予感が。
まだ、そこまで決まったものがあるわけではないので、
他の方々のご様子も見ながら進めさせていただきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
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プロフィール

津路 志士朗

Author:津路 志士朗
適当6割、捏造3割。
残り1割に、真実が混ざってないことも、
ないかもしれない。
取り合えず、閲覧は自己責任で。
「説明書」は読んでおいてください。

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